立て続け。

あまりに暇すぎる。

わたしには(もしかしたら誰しもが)人生を台無しにしてしまいたい欲求がある。後のことなど、残された人のことなど、何もかも捨て去ってしまいたい。

仕事を放り出し、家族を投げ出し、酒に溺れ、どこかで生き絶える。そんなことを度々、もしかすると常に頭の片隅に。

実際はそんなことできないし、ならないのは分かっている。そんなことをできる程、大物ではない。小市民だ。

遠く離れた街で飲んだくれることが好きなのは、現実に生きるのを放棄したいからだ。逃げ出してしまいたいからだ。でも逃げられない。神はそんな人間の為にアルコールをもたらしたのではないか。歓喜の為にではない。逃避の為に。だから酔いは醒める。そして醒めることからも逃げたい人間が、依存してしまうのだろう。どう考えても弱いあるいは弱った人間が依存してしまう。それはどんな嗜好品でもそうなのだろうが。

明日は月曜日。また忙しい毎日。それでも生きていかなければいけない。堕落するにも生きることが最低条件だ。

そして、明日も堕落するんだ。現実に引き戻されるんだ。

それしかないんだ。