わたしの1年
今年もあと少し。こうして人は歳を重ねていき、そして人生を終えるのだ。と何故に無駄な刹那的価値観を加えるのだろう。
ヒトは物欲に支配されている。買わずにはいられない。ベストバイ。甘美な響き。センチメンタルな年末に彩りを加えようと楽しい思い出を振り替えってみよう。そんな粋なはからい。いってみよう。
・ファッション
サンリミット ロンドンストライプシャツ(ワイドスプレッド)
ステキなシャツ。ワイドスプレッドがまたステキ。上野に行ったのだ。暑い日だった。涼んで汗が引くのを待つことを目的にコンビニに立ち寄った。2回。ショップは雑居ビルの2階にあって、そこが目的じゃなければ行かないような所。白無地のワイドが欲しかったのだが品切れで、代わりに店員さんは色々と見せてくれた。
ディスプレイされていないロンドンストライプを購入。肩幅が広くて、胸板が厚い体型だからとワンサイズ上を薦められた。洗濯で若干縮むことを念頭に入れた上で。ショップ込みでいい買い物だったな。
・音楽
邦楽ベスト5(順不同)
中村佳穂『AINOU』
折坂悠太『平成』
KID FRESINO『ai qing』
cero『POLY LIFE MULTI SOUL』
蓮沼執太フィル『アントロボセン』
洋楽ベスト5(順不同)
The1975『ネット上の人間関係についての簡単な調査』
Louis Cole『TIME』
Kamashi Washington『Heaven & Earth』
Dirty Projectors『Lamb Lit Prose』
Travis Scott『ASTROWORLD』
まあ、順不同とは言いつつも、洋邦共に最初に挙がっている作品が首位。よく聴いたのは折坂悠太、cero、Louis Coleあたり。邦楽は10作だと難しくなり、洋楽は10どころか20でも収まりきらない。むしろ5作にするとスパッと切りやすくなる。入れ替わるとしたら邦楽くるり、洋楽hop alongとか。
・小説
ジョセ・ルイス・ベイショット
『ガルヴェイアスの犬』
多和田葉子『地球にちりばめられて』
李昴『海峡を渡る幽霊』
『ブッチャーズ・クロッシング』
ザカリーヤー・ターミル
『酸っぱいブドウ はりねずみ』
今年読んだ中から新旧織りまぜて。
印象に残った作品。アジアの作品をよく読んだかな。今読んでいるのも台湾の作家だし。あとは何となくだが、アルコールが入った状態だと中南米作品はサクサク読めることに気付いた。気のせいだと言われたら返す言葉を持ち合わせていないが。
・その他雑貨
無印良品 ビニールケース
ある意味ベストオブベスト。筆箱くらいの大きさの箱形ビニール製ケースに黒い縁取り、ジッパーが付いた何の変哲もないもの。こもそもこれを買った目的からして、別にこれじゃなくても良かったのだけれど、結果的にヘビーローテーション略してヘビロテ。
使用目的はただひとつ、銭湯へ持ち込む小物入れ。これのみ。今年ハマった銭湯通いだが、家にあった取っ手付きのプラスチックボックス?をいつも持って行っていたが、何か邪魔だし、加齢臭漂うアイテムだし、お洒落なものは何もありゃしないのは分かっているので、せめてコンパクトにしようという。
特徴がないのが特徴。安くてコンパクトでビニールだから洗ったりも気にしなくていい、というチープな利点以外は、特に何もない。他にいくらでも代用はできる。むしろそれがいい。手軽さとはあらゆる重さから解き放たれた自由のことである。多分誰か、哲学者みたいな偉人がそれに近いことを言っていたかもしれないが、テキトーに書いただけだから、そんなものはない。Googleもお手上げだろう。
ここまでで、最も長文になっていることから、わたしの得体の知れない偏愛っぷりが窺える。キモい。
もっと書こうと思ったが、急速に面倒になつたので、ここで1年を締めくくっておこう。
締めくくりがキモいでいいのか、とは思っている。