ラーの鏡

これから令和と共に生きていくのだ!

そりゃそうだろ、ぐらい当たり前といえば当たり前のフレーズなんだが、こうやって文字にすると、何となく開戦前に兵士を鼓舞する武将みたいな大仰なセリフに聞こえる。どうせみんな屍さ。

連休もそろそろ終わり。ぶっちゃけ何の予定も立てない連休は暇ですることがないので、ついつい片付けをしたりHDDの整理をしたり、懐かしいCDやDVDを垂れ流し、結果むしろ時間が早く過ぎて徒労感が半端ない。気づけば毎日が日曜夕方笑点状態に陥っている。小遊三の着物が青じゃなくて水色な理由、特に考えたことがない人生だったな。

 

GW中にも様々な事故や事件が起こった。スマホパシャパシャ&ムービー全盛時代において、あらゆる瞬間が撮影され、ネットやTVで共有されることになったのは平成最大のレボリューションかもしれない。

気になったのは事件の被害者が若年層だった場合、参考画像としてプリクラが採用されていたりする。いや、それしかないなら仕方ねえのだ。でも、多分そんなことねえのだ。今や芸能人でもない、一般ピープルも自撮り三昧かつ修正地獄の最中にあるのだ。いくらでもあんだろ、と思う。思うのだが。

昭和の出し殻のようなわたしにとって、現代のプリクラは化け物作成マシーンにしかみえない。若者はグレイを知らないのだろう。いやいや、HOWEVERぐらいならおっさんのカラオケで耳にするだろう、という戯れ言はともかくとして。散々宇宙人のイメージとして焼き付けられたグレイの方だ。

大きすぎて避けたような黒目、張り出ている額に対して☑️のような三角すぎる顎。プリクラによって地球人はすべてグレイに変化させられてしまう。あれだ。あれだぞ?いつの間にかあれになってしまい、デジカメからスマホの隆盛を経ても廃れず、ヤングはあれをそれなりに活用している。で、出来上がりはあれなんだ。

しかし、ふと思ったのは「あれ、整形顔じゃん」じゃんなんじゃん?ということ。マジでどれぐらいしっかりと集計したかは知るよしもないが、なりたい顔ランキングの上位、ヘタしたら一位は某セクシー女優なのである。確認すると、なるほど、と思わされる整形顔なんだ。芸能人は整形と切っても切れない関係だろうが、それでも天然っぽい美人より、作画の安定しない漫画家のように整形を重ねる人工美人が人気とは。

ん?ちょ、待てよ(きむらたくや)

なりたい顔、とはどうやってもなれないけれど、なれるもんならなってみたい程の顔ではなく、どうにかこうにかしてみたらなれる…作れる顔ということか?(ここまで一息)

なりたい=憧れではなく、なる=変わる=整形となる。そうすると整形顔がなりたい顔として人気を博すのは理解できる。KーPOP関係の顔とかメイクがガールズに人気があるのも、そういう部分が強いのかも。わたしはみんな同じ顔で困惑するのだけれど。もう、昔とは違って整形にも抵抗がない人、特に若い世代を中心に多くなったように感じる。

あるいはスマホ写真ですら修正が当然になり、変えることそのものに違和感がないのか。虚しくないんだろうか。せっせと不細工な自分を写真上だけでも、よりよく見せようとするその背中の煤け具合。マジ空虚。

修正しなくちゃ!と脅迫観念にとらわれているなら、修正後が本当の自分とか思い込んでいるなら、それこそ病(やまい)だろう。

すっぴんとか言っておいてしっかりすっぴん風のメイクはしているのはまだいいが、黒カラコンは外さないの、むしろそれも含めて自分の顔だという認識なんだろう。ぬえのような話である。ぶっちゃけ黒カラコン、気味悪いぞ。

 

そういえばグレイも黒目しかない。やはり睨んだ通り、リバイバルしているらしい。

まさか、わたし以外はみんな宇宙人に連れ去られて改造されているのでは!(陰謀オチ)