イカれたメンバーを紹介するぜ

ほったらかしていたミシェル・ウェルベックの『セロトニン』を読み終える。これまでの集大成、というよりは完結という印象。基本この人は西欧人の欺瞞・矛盾・行き詰まりみたいな部分を骨子に据えてきた印象なので、その点で完結的な作品。評価ではなく、個人的ポイントは、元(にして最後の)恋人である日本人女性の描き方。めちゃくちゃに酷すぎて、むしろ笑ってしまう。

海外小説と日本小説の違いといえば、語り出したらキリがないけれども、普段小説を読まない人にも分かりやすいのは、性=セックスの表現が普遍的なところじゃないかと。カジュアルに誰彼とのセックスがどうの、性器がどうの、マスターベーションがどうの…と、逐一ぶっこんでくる。あいつら日本=HENTAIなんて、よく言った!えらい!(えらくない)

性表現に関して、日本はゾーニングができてない!みたいな話を聞くけれど、海外はゾーニングしてると言われる部分以外は、モロ出しにしてるだけでしょ、絶対にさ。そもそも子どもが「お前の母ちゃん売春婦!」みたいな、ストロングスタイルな煽りを当たり前にくれてしまうんですよ。この世に生まれ落ちた時点で勝てない。腐敗してるんだよ!鬼束ちひろだよ!

他にもマザーファッカーとかねえ、濃厚民族のアタマで考えられる?いかにも元オアシスのギャラガー兄弟が発してそうなワードセンス、それをかなりの人間が備えてるって超コワイ。

でも、海外小説はアタマがバグる感覚が病みつきになるので、イカれた人間には大変よろしいと思う。

 

つまり、わたしは言うまでもないのだ。