おい、アイツ誰が呼んだんだよ?

弘前市のアップルマラソン中止である。来るのが1日早まってくれたら、私は暖かい暖炉の前でペルシャ猫を撫でながら、ホットワインとブルーチーズを嗜みたくなるほどの安心感を得たことだろう。私の家には暖炉はなく、ホットワインを飲むと大抵具合が悪くなるし、ブルーチーズは苦手。そして私は完全に犬派だ。そもそも安心は得るものではない。買うものだとスーパーカーは教えてくれた。

FAIR WAY。

 

異常気象。天変地異。豪雨と超強風、大地震。安倍政権の陰謀だ、とネタじゃなく真剣に言ってのけるメンタルを見たとき、私はどんな顔をすればいいだろう。ああ、この美しい顔が歪むことは耐え難い苦痛だ。とか言えるメンタルこそ赤信号多重衝突なのだろう。助けてエアバッグ!え、誤作動?

 

去年のアップルマラソン、私は病院のベッドの上でスタートの号砲を聞いた。天気良かったかな?風が強かったような。雨は?まあ、どうでもいい。ほとんど覚えていない。何にしても棄権したんだから。

気胸にかかり、即入院。そして肺機能も格段に弱くなった。別に大して速くもなかったが、タイムを縮めたり練習で色々試行錯誤したりと、自分なりに楽しかったが、思い通りに走れなさすぎたのに加え、かなり良くなっていた梨状筋症候群が悪化。しかも以前よりずっと悪化。走る度に私は私でないような気がした。

それでもそこそこに走れるようになり、毎年恒例だったアップルマラソン出場再び。その願いも吹き飛ばす台風。三連休を日本列島で満喫する台風。お前は元気でいいな。元気なのはお前だけだ。

 

元気があれば何でもできる!とはアントニオ猪木のあまりにも有名すぎてむしろ無名なぐらいに空気扱いされているフレーズだが、これは本当にそうだ。元気がなかったら何もできない、というより何かをする気にならない。だからせいぜい、私は元気でいられるようドーピングでもしよう。プロテインやってるわ。

 

来年はアップルマラソンに無事出場できますように。台風は空気を読んでくれ。台風だけに。台風だけに。だけに!