さっき入れたコーヒーを飲んでフラッシュバック2018
数年前から毎朝のように豆から挽いて飲むようになった。
あれはサードウェイブが(業界ではなく)巷で浸透していたあたりだったか。
『BRUTUS』でも特集が組まれたり。
それまでコーヒーにはさして関心がなかったけれど、それがかえって興味をそそったのかもしれない。きっかけを強烈に覚えているというワケでもないのが、いかにも平凡なわたし。
当時の(今でもあまり変わらないけど)青森ではスタバやドトールのようなチェーン店を除けば喫茶店が主流で、カフェもコーヒーを強く打ち出している店は少なかったというか、あったかな?ぐらい。
だからまあ、物足りない。
喫茶店深煎りコーヒーの魅力を再発見するのは後のこと。
浅煎りがトレンドなんだよね程度の知識しかなかった。
アタマも浅煎りだった。
…アタマも浅煎りだった。
本題。
初めてサードウェイブ的コーヒーに触れたのは原宿にある『BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK』だった。
KIOSKの名の通り、ほぼドリンクと豆売り中心のコーヒースタンド。
同じく原宿にあるインテリアショップのオーナーが作った。
『Play Mountain』だったかな?
通算5、6回は通ったし、豆も購入した。
ここからコーヒースタンドやカフェ巡りが始まったし、以来自宅で飲むようになった。
なんだかんだ思い入れのあるスタンド。
今は支店もあるみたいだが、サードウェイブからコーヒーショップが乱立する今に至るまで、そこまで存在感はなかった。
しかし、浅煎り傾向ではあるものの、いつどの豆を使用したドリンクを頼んでもバランスがいい。
浅煎りに寄り過ぎるサードウェイブ以降のスタンドと、深煎り至上主義を崩さない喫茶店『BE A~』は前者のスタイル。酸味を生かしたコーヒーであることは間違いないけど、いかにも意識高い感じじゃないのがいい。
今は辞めたのか違う店舗にいるのかは分からないが、初期にいた男性バリスタは酸味のあるコーヒーの話題を振ると、何だか嬉しそうに話をしてくれた。
彼がハンドドリップで入れてくれたのは、やはり浅煎りで酸味のあるもの。
酸があるコーヒーは酸っぱいコーヒーではないこと。
以前以後に出くわすこともあった、酸っぱいコーヒーとそれを嫌うあまり単に深く煎れた苦々しいコーヒー。
それらを判別できたのは、最初に出会ったのが「ちょうどいい」感じだったから。
最初が肝心とはよく言ったもの。
ここでいい思いをしなかったら、器具を揃えて豆を購入して出来不出来に一喜一憂して…なんてなかったかもしれない。
さっき入れたアイスコーヒー。
割と上手くできたな。
次はもっと上手くできたらいいな。